NMR、イオンクロマト、電位差滴定によるLIBのLi化合物の定性定量分析

Li化合物の定量分析により、容量低下因子の抽出が可能です。

リチウムイオン二次電池の容量低下要因解析

リチウムイオン二次電池の容量低下要因のひとつとして、負極SEI生成に伴うLiの固定化が挙げられます。これにより、正極と負極の使用容量領域のズレが起こり、セル容量が低下します。
負極SEI中に固定化されたLiの状態および量を分析することで、容量低下因子を抽出することが可能です。

SEI抽出分析によるLi化合物の定量化

高極性溶媒を用いてSEI成分を抽出し、その抽出液を分析することで、SEI抽出物の定性・定量分析が可能です。
日産アークでは、 核磁気共鳴分光 (NMR) ・イオンクロマトグラフィー (IC) ・電位差滴定により、SEI中Li化合物の定量が可能です。

Li化合物の定量と容量低下因子の抽出

添加剤 (PS) の分解に起因する被膜に変化はみられませんでした。また、溶媒の分解に起因する有機系被膜は緩やかな増加を示しました。一方、LiFや特にLi2CO3は増加が見られ、容量低下要因となっていることがわかりました。

掲載資料をダウンロードできます。

PDF形式
左のアイコンをクリックすると、別ウインドウで開きます。

資料のダウンロードにはお客様情報の入力が必要となります。

×

分析についてのご相談などお気軽にお問い合わせください。