オリジナル技術「MVP法」による多孔質材料観察法

多孔質材料の微細孔分布観察にはSEM、孔内の構造観察にはTEMを用い、その試料調整法としては
・樹脂包埋法
・凍結割断法
が一般的には用いられます。しかしそれらは樹脂の浸透や割断の衝撃などで構造の変化などにより観察に適さない場合が散見されます。

それらの欠点を解消した、当社オリジナル技術である「MVP法」 (Maintenance and Visualization of in-Porous structure法) を用いることで、空孔および高分子バインダーを可視化することができるようになりました。

固体高分子形燃料電池電極のTEM観察事例

樹脂包埋法とMVP法を用いて比較観察しました。
樹脂包埋法では触媒金属や担持カーボンは観察されますが、包埋樹脂の影響によって微細孔内の高分子バインダーなどの分布は観察することができません。
「MVP法」では淡いコントラストのフッ素系高分子や微細孔を明瞭に観察することができます。「MVP法」+TEM観察を用いることで微細孔内構造を詳細に調べることが可能となります。

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