オイル劣化前後の摩擦特性とトライボ被膜解析 =添加剤分析=

添加剤の劣化分析で、潤滑油の性能を把握することができます

摩擦特性変化をとらえる潤滑油分析

潤滑油には摩擦調整剤、極圧剤、清浄剤など様々な添加剤が含まれますが、過酷な環境下では、添加剤の分解・変質は避けられません。これらを分析・解析することはその性能把握に必須と言えます。
当社では、種々の分析を組み合わせることで、潤滑油に起こる変化や効果をとらえることができます。
潤滑油分析法 添加剤分析
分析法 わかること 検出
限界
分解能
深さ
LC-MS 添加剤、
添加剤変質物分析
ppm
XAFS 摩擦調整剤MoDTC、
摩耗防止剤ZnDTP分析、
変質物分析
ppm
31P-NMR 摩耗防止剤ZnDTPの分析、
変質物解析
100ppm
ICP 添加剤金属分分析 ppm
トライボフィルム分析法
分析法 わかること 検出
限界
分解能
深さ
XPS 表面層の元素種、
割合、
化学結合状態
0.1mol% 10μm~2mm 3~4nm
AES 表面の元素分布、
元素種、
割合
1mol% <8nm 3~4nm
TEM-EDX 元素種、
割合、
断面の元素分布
1mol% 1nm 100nm
(薄片厚み分の重複)
AFM 摺動表面の形態、
ナノ構造
数nm 0.1nm
ナノインデン
テーション
トライボフィルムの機械特性
(硬さ・弾性率)
数百nm 100nm
ナノ
スクラッチ
トライボフィルムの摩擦係数の
深さ分布
数百nm 数nm
*押込深さは10nmで制御可能だが、約10倍深い領域までの平均値が得られるため、100nmの膜厚まで母材の影響なく測定可能

LC-MS (液体クロマトグラフ-質量分析装置) による添加剤分析

少量の試料でも混合物を分離しながら測定できるLC-MSは、添加剤分析に最適です。新油の分析により、酸化防止剤、清浄剤、極圧剤など様々な成分を把握することができます。さらに、劣化後の試料を分析、比較することにより、劣化の様子についても調査することができます。
潤滑油添加剤のLC-MS分析結果【新油】
潤滑油添加剤のLC-MS分析結果【劣化油】
劣化による添加剤量の変化 各オイルを用いたSRV試験結果
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