超高速遠心抽出法による電解液の原液回収と劣化解析

電解液の原液回収

電解液は電池内の反応により組成や物性が変化し、電池性能に影響を与えるため、その分析は重要です。遠心抽出法は電解液そのものを回収できるため、電解液の変質も少なく低濃度成分も検出しやすいといったメリットがあります。さらに、原液でしか測定できない粘度などの物性値を測定することも可能となります。適切な前処理技術と組成分析・物性分析から、電解液の劣化現象について複合的に評価することができます。
電解液の原液回収
電解液の原液回収

回収された電解液原液の組成・物性変化と劣化解析

NMRと粘度測定の結果から、電解液中のリチウム塩が分解してリチウム塩そのものが減少し、電解液の粘度が低下したものと推測されます。原液回収により、組成と物性の相関を取ることが可能です。
電解液の原液回収
電解液成分の定量結果 (mass%)
試料 EC DMC PC 1,1-
ジメチル
プロピル
ベンゼン
LiPF6 PO2F2-
初期品 27 52 4 1.5 16 0.01
100cyc品 28 50 4 1.5 15 0.03
200cyc品 27 50 4 1.5 14 0.05
500cyc品 27 50 4 1.3 12 0.07
電解液の原液回収
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