リチウムイオン電池 SiO/Gr負極の被膜状態分析

活物質を識別した被膜の状態分析が可能です

活物質を識別した被膜状態分析

SiOとグラファイト (Gr) の混合負極において、不可逆容量となるSEIをそれぞれの活物質に切り分けて評価することはラボのXPSでは困難でした。高空間分解能を有するμ-HAXPES (硬X線光電子分光) により、SiOと黒鉛それぞれの活物質を識別しSEIの分析を行うことが可能です。
活物質を識別した被膜状態分析

SiO/Gr負極耐久品のμ-HAXPESによる定性分析

耐久条件の異なるSiO/Gr負極について、SiとCの元素マッピングを同一視野にて行ったところ、元素の強度分布が観測されました。それぞれ、SiO粒子およびGr粒子と考えられる箇所で定性分析を行ったところ、測定箇所により元素の強度比が異なっている様子が観測されました。被膜形成状態が異なっていることが示唆されます。
SiO/Gr負極耐久品のμ-HAXPESによる定性分析
※ 元素マッピングは30μm角を1μmステップで測定

SiO/Gr負極耐久品のμ-HAXPESによる状態分析

状態分析の結果から、耐久条件および活物質種により被膜組成が異なる様子が観測されました。ラボのXPSでは困難だった活物質を識別した分析が、μーHAXPESにより可能となりました。混合電極において、電解液(添加剤)の優先的な分解による被膜形成の確認などに有効です。
SiO/Gr負極耐久品のμ-HAPESによる状態分析
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