クライオシステムを用いたスラリー・エマルションの断面構造評価

クライオシステムの概要

サンスクリーンを含む化粧品や電池用電極スラリーなど、塗工により成膜される製品では、成膜前の液状状態の分散性の把握が、製品の均一性や安定した性能を確保するうえで極めて重要です。従来は、冷却下で断面加工を行っても、試料搬送時に一度室温に戻す必要があり、スラリーやエマルションの断面観察は困難でした。本システムでは、試料を冷却したまま真空下で搬送でき、断面加工からSEM観察まで一貫して冷却環境を維持できます。これにより、スラリーやエマルションの断面構造評価が可能です。
真空クライオ トランスファーシステム
クライオ断面加工からクライオSEM観察まで

サンスクリーン剤の分散状態および元素分布

サンスクリーン剤の分散状態および元素分布
本システムを用いて、サンスクリーン剤の塗布前後における分散状態の変化を評価しました。塗布前は、酸化亜鉛やマグネシウムケイ酸塩などの無機粒子がランダムに分散していましたが、塗布乾燥後、低分子シロキサンの揮発により単位体積あたりの無機粒子数は増え、マグネシウムケイ酸塩は塗布面に対し平行に配向していることが確認されました。
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