高感度LC-MS/MSと多変量解析を用いた電解液の微量劣化成分解析

高感度LC-MS/MS測定と多変量解析を用いて電解液組成を詳細に解析することで、電池の劣化状態の把握や寿命予測などへ応用することができます。

【目次】
 1.電解液の劣化について
 2.電解液のLC-MS分析結果
   ・LC-MSによる電解液測定結果
   ・多変量解析による差異成分の可視化
   ・MS/MS測定による検出質量の構造推定
   ・リチウムイオン二次電池の電解液劣化反応の一例

1.電解液の劣化について

電池の充放電に伴い、電解液では複雑な反応が起き、多様な分解物が生成します。これらの化合物の組成は、電池の使用履歴を反映したものであり、電解液組成から、セルの使用履歴と現在の状態を把握できます。

2.電解液のLC-MS分析結果


LC-MSによる電解液測定結果 (各試料のベースピークイオン (BPI) クロマトグラム)
電解液中に生成される多くの成分をUHPLCにより分離し、質量分析計で検出することができます。

多変量解析による差異成分の可視化
BPIクロマトで確認が困難な成分も、多変量解析を行うことで各試料に特有な成分の情報を抽出することができます。

MS/MS測定による検出質量の構造推定 (m/z 277のMS/MSスペクトルと推定構造の帰属)
精密質量による元素組成分析とフラグメントイオン解析により、着目した成分の化学構造を推定することが可能です。

リチウムイオン二次電池の電解液劣化反応の一例 (推定)
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