拡散NMR、X線小角散乱法によるエマルションの構造解析

両連続、ミセル、逆ミセル構造の決定と平均距離を測定できます

エマルションの構造決定

拡散NMR法により、水、油、界面活性剤を個別に解析し、自己拡散係数 (D) を求めることで、
ミセル構造、両連続構造、逆ミセル構造の決定が可能です。

●拡散NMRスペクトルと相変化に伴う水、油の自己拡散係数 (D) の変化
(水/テトラデカン (C14H30) /ペンタエチレングリコールドデシルエーテル (C12E5) 系エマルション試料)

水分子の拡散がバルク状態に近い値であるのに対して油分子の値が小さいことから、水が海で油が島であるミセル構造であることがわかりました。

X線小角散乱 (SAXS) 法によるミセル間平均距離の分析

SAXS法は数nm~数十nmのスケール、形状に関する構造情報を定量的に評価できます。エマルション試料において、液晶構造を形成する場合は液晶の種類を同定、ピーク位置から高次構造の周期d を求めることができます。ミセル構造および逆ミセル構造においては、濃厚な系であれば長周期構造に関する情報が得られピーク位置からミセル間平均距離を求めることができます。また、希薄な系であれば粒子のサイズや形状の評価が可能です。

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