蛍光X線分析装置 (XRF) の紹介

各種試料の無機成分定性・簡易定量が可能です

蛍光X線分析装置

日産アークでは、蛍光X線分析 (XRF) を行う装置として「リガク製 ZSX Primus Ⅳ」を導入しました。従来より試料中の無機成分の定性・簡易定量にXRFを用いてきましたが、本装置の導入により、

・測定感度の向上 (Rh管球出力が3kWから4kWへ)
・炭素Cの測定が可能 (分光結晶RX61を装備)
・半定量値の精度が向上 (FP法ベースのSQX解析)
・液体の測定が可能 (He置換機構を装備)

を実現できました。

XRF分析の原理

Primus Ⅳは走査型波長分散型蛍光X線分析 (WDX) 装置です。WDX型装置は、試料にX線を照射した時に発生する蛍光X線を分光結晶で分光し、検出器を走査することでX線スペクトルデータを得るものです。得られた回折角や強度の情報から無機成分の定性や含有率を求めることができます。

用途:固体、液体、粉末、合金および薄膜の元素分析

自動車用エンジンオイルの測定例

新品のエンジンオイルに意図的に鉄微粉を混入させ、エンジン内部の摩耗粉を模擬した状態で測定した結果を表に示します。
仕込み値0.05wt%の鉄粉をピークを検出でき、低濃度でも濃度の半定量が可能でした。

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