電子顕微鏡法で試料の「最表面」に関する情報を得る場合、入射電子の加速電圧を極力抑える必要があります。従来型の走査型電子顕微鏡 (SEM) の場合、加速電圧は1~10kV程度ですので、これ以下の加速電圧では二次電子、反射電子の強度低下により、高倍率で鮮明な像を得ることは難しくなります。
当社の「電子線表面イメージング顕微鏡 (Electron Probe-Surface Imaging Microscope:EPーSIM) 」は、極低加速電圧領域での元素分析・電子回折はもとより高倍率で鮮明な像を得られます。
セラミックス繊維の表面形状観察 -表面の微細な形態をとらえる事ができます。
無蒸着のセラミック繊維を加速電圧を変えて観察した結果を写真1、2に示します。
一般的な加速電圧に比べ極低加速電圧での観察では、繊維表面の微細な形態をとらえる事ができます。